フルオーダー住宅のデメリット

なんといってもコスト高!

フルオーダー住宅のデメリットとしてかならずコスト高が言われます。自分でオーダーできるのであれば、お金をかける・かけないの場所は自分で指定できるのでは?と思われる方もいるでしょう。しかし実際は、「お金をかけない場所」なんてものはフルオーダー住宅で建てる以上、自分で決められないのです。
そもそもフルオーダー住宅で建てたい、という人は「自分が快適に過ごせるように細部までこだわりたい」人です。そんなこだわりをもった人が、「建材は一番グレードの低いもので良いです」とはならないことがほとんどです。それにプラスして、必ず独自設計を入れるでしょう。もちろんですがそれにも費用がかさみます。逆に独自設計を入れないのであれば、それはもはや建売物件と何ら変わりない家ができてしまうからです。

建てる時だけじゃない?!住むのもコスト高!

フルオーダー住宅にしたい、という人の理由でよく聞くのが「おしゃれな家にしたいから」。実はこの「おしゃれな家」にもデメリットが存在します。
「おしゃれな家」として取り上げられている写真の多くに、空間を広く使ったものがあります。例えば高い天井や、階段吹き抜け等です。開放感があり、実際の面積よりも広く見えるため、フルオーダー住宅ではよく取り入れられます。しかし、空間が広いということは、それだけしっかりとした広さに対応する空調設備が必要となるということ。空調機器自体にもお金がかかるうえ、住み始めてからの冷暖房費に大きく影響します。フルオーダー住宅に対応しているメーカーで「断熱性」を売りにしているところも多いのは事実ですが、それだけでは賄えない問題が「空間の広さ」なのです。また、天井を高くしおしゃれに見える「梁見せ天井」も、エアコンの位置に影響するため、コスト高になりやすい落とし穴です。